鹿革専門 なめし加工・染色加工
株式会社丸新産業

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鹿革は日本の皮革産業の原点
奥大和に培われた伝統の技法で
白く柔らかく伸びやかに鞣します

株式会社 丸新産業のホームページへお越しいただき、ありがとうございます。代表の辻本と申します。

弊社は、皮革の町として知られる奈良県宇陀市菟田野の地において、祖父母の代から100年近くにわたり、主として武道具の材料となる鹿革の生産に従事してまいりました。
不肖私は、2023年から三代目を務めさせていただいております。

皮革産業の歴史には、人間という生き物が自然とどのように向き合ってきたかをめぐる歴史が凝縮されていると、常々感じています。もとより人間も自然の一部に他なりませんが、他の生き物の皮革を身にまとうという、言うなれば突飛な発想は、人間の歴史のどの時点において、どのような形で生まれたものだったのでしょうか。いずれにしても、人間が衣服を身につけて生活するようになった歴史はそれ自体、皮革との出会いを抜きにしては起こりえないものだったということが言えると思います。

「自然との共生」「持続可能な発展」という課題の前に、皮革産業をめぐる状況は大きく揺れ動いています。しかしながら、人間が他の生き物の命を頂いて生きている存在であるという基本構造に変化が起こることのない限り、皮革の仕事が無くなることはありません。その仕事に携わってきた私たちの父祖は、誰よりも深い敬意をもって、他の生き物たちの生命と向き合い続けてきた人々でした。その歴史を誇りを持って継承し、次代につなげてゆくことが、自分たちの世代の務めであると考えております。

弊社は、弓道・剣道をはじめとした武道具の製造業者さまや、印伝の加工業者さま、ならびに工場などでセーム革を大量に必要とされておられる業者さまに、製品や原材料を提供させていただくことを主要な業務としておりますので、原則的に一般のお客様への鹿革の小売りはおこなっておりませんが、鹿革に関するご質問やご相談がございましたら、ぜひお気軽に代表までご連絡ください。
また弊社では、一緒に働いてくれる新しい仲間を随時募集中です。このホームページをご覧くださった皆さまとの間に、新しい出会いが開けてゆくことを、心より祈念しております。

辻本 充彦

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